チェスと武術の本

あるブログで勧められていた本を読みました。

習得への情熱―チェスから武術へ―:上達するための、僕の意識的学習

 

チェスの達人が大人になってから始めた太極拳でトップに上り詰めるまでの、著者の自伝本です。俺はチェスも太極拳も知らないけれど、どちらの上達への汗と試合の緊張感はしっかりと伝わってきて面白かった。

 

著者ジョッシュのガッツと努力にはたまげた。ずーっとチェスの道を生きてきていたのに、武道でも頂に上り詰めてしまうんだから。ジョッシュがチェスに費やしていた時間すべてを武道に費やしてきた人達と、彼は肩を並べるなんて、考えられるのか。それも才能と言うよりは努力の結晶によるもの。

 

俺も大学入学当初は武道系の部活に入ろうとしたことを思い出した。言い訳はもうしたくないけど、体験だけしてしばらく通ったのに怖くなってやめてしまった。人が怖かったのか、体が傷つくのが怖かったのかはわからないが、とにかく恐怖心に満ちていて、その経験が凄まじい自己嫌悪と自己評価の低下につながっている。

 

それに引き替えジョッシュは自分より経験豊富な強い練習相手とも積極的に戦って着実に山を越えていく。道を切り開いていく感じが、読んでいて気持ちがいい。

 

こういう爽快な本を読むと、読んでいる間はとても気持ちがいいけれど相変わらず自分は残念なままという現実が読了後に待っている。そこまで予想して読み始めたけれど、読んで後悔はなかった。

 

どうすればインスピレーションが湧くのか、またそれで得た偶然の結果をどう学習して身につけるのか、というプロセスも説明されているけどそこはもう達人の域で俺には到底遠い話。基本をひたすら繰り返す、単純な論理を身に着けるといった基礎の重要さのほうが身に染みる。

 

関係ないけれど、昔高校内の柔道大会に出て(強制)、帰宅部の俺が運動部2人を投げたことを思い出した。いずれも自分がなにをどうしたのかはわかっていないけど、いつのまにか綺麗に一本を取っていた。周りからも大きな歓声が。あれは気持ちよかったなぁ・・・。

 

おわり

 

習得への情熱―チェスから武術へ―:上達するための、僕の意識的学習法

習得への情熱―チェスから武術へ―:上達するための、僕の意識的学習法